現在、仏式の葬儀はシェアを減らしつつありますが、それでも６割の葬儀が仏式の葬儀となります。

そして、お坊さんを招いた場合には、現金でお布施を包むことが一般的となっています。

そこで、問題なのが…お布施は、いくらなのか？　という事です。今回は、その…お布施の金額を調べる方法を紹介します。

自分の状況を確認する

まず…先に、あなた様が、どこかのお寺の檀家［だんか］なのか？　を確認します。

■　檀家とは？
お寺の敷地（寺墓地）に先祖代々のお墓が建っていて、自分が墓参りをしている方。

2007.01.02

檀家【だんか】になる…ということは？　お寺を支える気持ちはありますか？

そういえば・・・ 「檀家になる必要はあるの？」 「お墓を買うと檀家になるの？」 「私って檀家なの？」 などなど、お寺とお墓・お葬式の関係性について疑問があると思います。今回は「檀家になるということは、どういうことなのか？」を紹介いたします。 ...

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　檀家の場合と、　檀家以外の場合では、お布施の仕組みが変わってきますので1つづつ紹介します。

檀家の場合と、そのルール

先祖のお墓が建っている寺を菩提寺［ぼだいじ］と呼びます。

そして、檀家のお葬式では、基本的に…菩提寺のお坊さんが務める事になります。なので、お布施も必ず…菩提寺のお坊さんに渡すことになります。

お布施の金額を知る方法

まず現時点で、お布施の金額はお判りでしょうか？

知っていれば苦労はないのですが、不明な場合…直接、お布施の金額をお寺さんに確認するしかありません。

確認方法は、どうするの？

「お布施の件だけで電話を掛けるのは気まずい…」という事もあると思います。

その場合は、お墓参りの帰りにでも寺務所に寄って頂いて、サラッと聞いてみてください。

聞くことは失礼ではありません。「そろそろ、考えておこうと思いまして…」などの理由で良いと思います。

お寺によっては、受付の方や住職の奥さんがいらっしゃると思いますが、はじめに声をかける方は、どなたでも構いません。

定額 と「お気持ちで…」の2パターンがあります。

お寺さんによって異なりますが、お布施の金額は下記の2パターンです。

1. 葬儀のお勤めで〇〇万円、戒名で〇〇万円…などの定額制
2. 金額を遺族に委ねる「お気持ちで…」という返答

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①　定額制の場合

本来であれば、僧侶がお布施の金額を指定すると…布施になりません。

しかし…金額を指定されたほうが判りやすい…という檀家さんの声もありますので金額を提示されるお寺さんもいらっしゃいます。

②　お気持ちで…の場合には？

「お気持ちで…」の相場は、なかなか判らないと思いますが、実際…相場があります。

地域のよって異なりますが、東京都付近であれば、お勤めの読経料は、20万~30万が相場です。

戒名料は、別途となることが多いでしょう。また、多くの宗派でランクがあります。

このように、戒名にはランクがあり、院居士 ＞ 居士 ＞ 信士 の順で金額も高くなります。また、ランクの高い戒名は、多くの場合…希望すれば誰でも買える（授けてもらえる）ことができます。

浄土真宗では、法名［ほうみょう］と呼び、釈〇〇〇 など…となります。ランクは信士と同等です。

読経料と戒名料を合わせると…30万円前後が一般的に

2日間の読経料と信士［信女］クラスの戒名料で、30万円ほどが一般的になると思います。

地域にもよりますが、もし…「お気持ちで…」と言われたら、20万～30万円くらいを目安にお考えください。

払えない金額だったら…

高額だと思ったら、お布施なので減額してもらう事も可能です。

もし…戒名のランクが院号や居士など…始めから高ければ、信士に下げてもらうことによって減額されます。

それでも…お勤め自体のお布施が高額な場合は、葬儀費用で調整する事もできます。

その場合…葬儀の内容は寂しくなるもしれませんが、ローンを組んでまで…予算以上の葬儀を行うべきではありません。

お布施と葬儀費用の2つで総額となり、両者とも大事ですが…

ご先祖のお墓もありますので住職とトラブルのないよう、はじめにお布施の金額を確認したほうが、葬儀全体の調整がしやすくなります。

菩提寺をお持ちでない無いケース

菩提寺をお持ちでない皆様が「葬儀の時だけ…お坊さんを依頼したい…」という事はよくあります。

そのような場合には、下記の方法があります。

1. 葬儀業者のお坊さん紹介サービスを利用する
2. 自分でお坊さんを見つけ手配する

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❶　葬儀業者のお坊さん紹介サービスを利用する

ほとんどの葬儀業者は、お坊さんの派遣サービスを取り扱っています。

ですので、緊急の場合でも…ご遺族様に合わせた宗派のお坊さんを派遣する事ができます。

お布施の料金は？

お坊さんの派遣は、葬儀業者のサービスですので、全国一律ではなく業者ごとに異なります。

同じ内容のお勤めでも、20万円の業者もあれば…30万円の業者もあります。また、戒名の料金も異なります。

ですので、はじめから…お坊さんの派遣を希望する場合は、葬儀業者が提示するお布施の料金が…葬儀費用の総額に影響します。

例えば・・・

このように、業者によって金額は異なりますので注意が必要です。

また、お布施の料金は、見積書に掲載されないケースもありますので、お坊さんの派遣をご希望の場合は…見積書に、お布施の料金も入力してもらう必要があります。

※　お布施を渡す相手は、当日いらっしゃったお坊さんになります。

❷　自分でお坊さんを探し手配する

一時…話題になりましたが、Amazonでお坊さんを手配できるサービスがあります。

他にも、【お坊さん.com】や【お坊さん.jp】など、僧侶を派遣する仲介業者が多数ありますので、このようなサービス会社を利用されても構いません。

お布施の料金は？

料金は各業者のホームページなどから確認できます。

こちらも業者事に異なりますが、ほとんど同じような料金体系となっています。

どっちが、よいのか？

どちらも同じ派遣サービスですが、お布施の金額が、ほぼ同じであれば依頼される葬儀業者に任せたほうが安全です。

それは「自社が派遣するお坊さんでしか葬儀を承らない…」と言いだす業者もありますし、緊急でも対応できるのがメリットです。

また、はじめてお葬式を迎える皆様にとっては…葬儀業者に任せてしまってたほうが、お坊さんが「式場を間違えた…」などの、まんがいちのミスもありません。

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まとめ

まずは「ご自身やご両親が…どこかの寺の檀家なのか？」をご確認ください。

檀家であれば…葬儀に菩提寺のお坊さんを招かないと、お墓に入る時になってトラブルになります。

また、葬儀業者のお坊さん派遣サービスを利用する予定であれば、葬儀費用とは別に「派遣されたお坊さんに渡す、お布施の費用はいくらなのか？」まで、確認する事が大切です。