お葬式の費用は、平均150万とも200万とも言われています。
しかし、お葬式の総額って…「何を基準にしているか？」…ご存知ですか？
- どのような内容を含んでいるのか？
- 香典の収入は、差し引かれているのか？
- お布施も含めるの？
などなど…「あっそーいえば…」という不明点がいくつもあると思います。
また、葬儀を終えられたご遺族様が言っている葬儀代も「お葬式の中で、何が高かったのか？」は定かではありません。
他人の総額は、当てにできない！
- 新聞に載っていた
- チラシやwebに載っていた
- 誰かから聞いた
これらの情報は本当に、当てにできません。
平均の金額なので仕方ない部分もありますが、どなたにでも当てはまる訳ではありません。
現在では、お葬式の種類も増えており、昔のような2日間の葬儀…一択の時代ではありません。無宗教葬や直葬など、お布施が不要な葬儀や式場を利用しない葬儀も増加傾向です。
重要なのは、平均費用を鵜吞みにするのではなく、自分の葬儀費用の総額を確かめる事です。
総額の定義
総額とは、お葬式で支払った…すべての金額として、お考えください。
※ 香典の収入は、不確定な要素なので含めません。
そして、支払い先は大きく分けて、葬儀業者 と お坊さん（宗教者）の2つです。
■ 葬儀業者へ支払う費用
■ お坊さんに包むお布施
※ お布施（お礼）は［支払い］ではありませんが、解りやすいよう…ここでは費用として扱います。
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例えば…
葬儀屋さんに、総額を聞いたら…きっと自社分の費用だけを総額として伝えるでしょう。
なので、お坊さんなどの宗教者を招く場合には、葬儀業者に支払う葬儀費用とは別に、お布施（お礼）の費用も頭に入れておかなくてはなりません。
葬儀費用とお布施の、様々な組み合わせ
例えば・・・同じ総額150万円の葬儀でも…
| 葬儀業者 | お寺（お布施） | |
|---|---|---|
| ケース① | 100万 | 50万 |
| ケース② | 70万 | 80万 |
| ケース③ | 150万 | 0 |
などなど…数えきれないケースになります。
なので、葬儀費用が高いのか？ それともお布施が高いのか？ 外部の人間には、なかなか判りませんし、総額なのかも判りません。
ですので…誰かが言っている葬儀代や、広告に掲載されている葬儀代を、総額として当てにすることはできません。
葬儀業者に支払う項目
葬儀業者に支払う内容を、もう少し詳しく紹介します。
葬儀費用を構成する商品やサービス料として、大きく分けると以下の3つとなります。
A：商品・サービス料
お葬式を執り行う為に必要な、商品やサービス
B：お料理・香典返し
接待費など…と呼ばれる、参列者へのおもてなし
C：式場利用料・火葬料
式場や火葬施設を利用する為の料金
この3項目は、ご遺族様の葬儀プランやご希望により料金は異なります。
例えば・・・
- 直葬と呼ばれる葬儀スタイルの場合は、式場を利用しませんので、式場利用料は不要です。
- 料理や香典返しは、参列される人数によって、当然…変わりますし、注文しない…という選択も可能です。
- 祭壇はデザインやボリュームによって料金は異なります。
などなど…ご遺族様によって様々なパターンが存在し、定額（100万円ポッキリやコミコミ100万円など）になる事はありません。
見積もりは、詳細を確認する
品名や単価、数量は必項です。
空欄 や 別途 ではトラブルの基になり、総額にもなりませんので、必ず…すべて数字が入っている見積書を選ぶ必要があります。
A：商品・サービス料
| 品名 | 単価 | 数量 | 金額（税込） |
|---|---|---|---|
| お棺 | 50,000円 | 1 | 54,000円 |
| 骨壺 | 20,000円 | 1 | 21,600円 |
| 搬送代 | 35,000円 | 2 | 75,600円 |
| 合計 | 151,200円 | ||
※ 商品・サービスの内容や価格は、葬儀業者により異なります。
B：お料理・香典返し
| 品名 | 単価 | 数量 | 金額（税込） |
|---|---|---|---|
| 料理（通夜） ・オードブルAセット |
40,000円 | 2 | 86,400円 |
| 料理（葬儀） ・懐石膳・A |
4,000円 | 15 | 64,800円 |
| 香典返し ・クッキーセット |
2,500円 | 30 | 81,000円 |
| 合計 | 232,200円 | ||
※ 見積もりでも、おおよその人数んで算出されている必要があります。
C：式場利用料・火葬料
| 品名 | 単価 | 数量 | 金額（税込） |
|---|---|---|---|
| ＡＢＣ式場 | 150,000円 | 1 | 162,000円 |
| ＸＹＺ火葬場 | 無料 | 1 | 無料 |
| 合計 | 162,000円 | ||
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このような見積もりであれば、実際の請求額と余り変わらない費用となります。
注意点・確認ポイント
繰り返しとなりますが、見積書の 空欄 や 別途費用 は危険なサインです。
そこには「どんな数字が入るのか？」が、解らないからです。請求の段階になったら、その項目欄に数字を入れられる可能性もあります。
1つ単位の消耗品やサービス料は、最小限しか含んでいない事もある
例えば・・・
ドライアイスの１回分は、24時間ほどで気化し消失します。
通常…ご永眠から通夜まで2,3日ほど、間が空きますのでドライアイスが1つだけでは足りません。
もし、見積書に記載されたドライアイスの数量が１だった場合は、2つほどプラスしたほうが、請求金額に近づきます。（※ 日程や状況によっては1つで足りる場合もあります。）
他には、ご自宅に安置できない場合…安置施設をご利用いただきます。
その際の利用日数も、１日単位になっている事が多いですので、ドライアイスと同様に数日分を含めたほうが良いかもしれません。
最小限しか見積書に含めない理由は…葬儀費用を安く見せる為と、実際…最低限の利用数で足りる場合もあるからです。
お坊さんのお布施について
解りやすく表現すると… お布施 ＝ 読経料や戒名料 です。
お坊さんの仕事に対する対価として、お布施という名の料金を支払います。
表向きには…お布施は金額が決まったものではなく、ご遺族や檀家がお坊さんに布施する事（施す事）によって、功徳を故人に回向するカタチとなります。（※ 死後…良い場所へ行けるよう、残された生者が間接的に手伝う事）
しかし…実際は、お坊さんにも生活があるので、昔のように米や野菜という訳にはいかず、定額化された金額を現金で支払うことが多くあります。
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おさらい
お葬式の平均費用とは、ご遺族様によって大きく異なりますので、まったく…当てにできません。
葬儀費用の総額とは、葬儀費用とお布施の2つを合わせます。※ 香典の収入を当てにしてはダメです。
- 祭壇や搬送、案内役などの商品・サービスの費用
- 料理と香典返しの費用
- 式場や火葬場を利用する費用
※ 見積書は、上記の3項目で構成されていて、空欄 や 別途費用 の文字には注意します。
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いかがだったでしょうか？
今の時代…お葬式の平均費用について考える必要はありませんし、参考にもなりません。あなた様が、希望する葬儀の総額を知る必要があります。
