高品質って、何か響きのよい言葉です。
- 高品質な祭壇
- 高品質なお棺
- 高品質な葬儀
では・・・
「何と比べて高品質」なのでしょうか?
例えば・・・
・中古車 と 新車
・外国産の野菜 と 国産の野菜
・10年前のガラケー と 最新のスマホ
などなど…ありますが、基準となるモノやサービスを自分自身で体験してこそ、何が高品質なのか?を比べることができます。
基準を持っていないと、意味がありません。
食べ物でも洋服でも家電でも、自分が経験したからこそ、その基準が明確になります。
しかし、お葬式の場合はどうでしょうか…?
基準を作るには、1度でも喪主になる必要があるはずです。喪主を経験して、はじめてお葬式の基準が作られます。
ですので、お葬式がはじめての皆様に限っては、高品質の基準が無いにも関わらず、高品質というキーワードを信じすぎてはいけません。
相手のテリトリーに、簡単に入ってはいけない
例えば・・・どこかのアミューズメントパークに入園した場合、「高いなぁ!」と思いながら、食事をしたり…ぬいぐるみを購入していると思います。
しかし、入園してしまった以上…そこで、食事をしたり買い物をするしかありません。そのような雰囲気や状況を運営者が作り上げているからです…。
お葬式の場合も同じことです。
商品の値段も確認できないうちに葬儀業者を決めてしまうのは、アミューズメントパークに迷い込んでしまうようなものです。
営業所の中に入ってしまったら、もう…その運営業者の商品しか選べません。
他と比べる事ができず、その商品が…高いのか?…安いのか?…それとも並なのか?…見当も付きません。
営業マンは、皆様の為に…親切・丁寧…親身になって、商品を買ってもらおうとするでしょう。しかし、いくら親身になってくれたところで…高いモノは高いのです。
ですので、お葬式で一番…リスキーな事は…ご永眠後に、葬儀業者を探すことになります。
誇大広告に注意
とつぜんですが、B層(ビーそう)って、聞いたことがありますか?
もし初耳だ…という皆様は、Wikipediaで「B層」を検索してご覧ください。
B層の定義だけ引用させていただくと…
B層(ビーそう)とは、郵政民営化の広報企画にあたって小泉政権の主な支持基盤として想定された、「具体的なことはよくわからないが小泉純一郎のキャラクターを支持する層」と定義されている
※ 全文を確認したい方は、Wikipediaをご覧ください。
余談ですが、B層だけではなくA層・C層・D層も存在します。
これらは郵政民営化政策に関する企画の立案を、内閣から受注した広告会社の概念です。この企画書がが流出してしまい、その内容から物議を醸し国会で取り上げられました。
その後、B層に向けたB層マーケティングという言葉も、広告業界では有名になりました。
皆様が、B層に入ってしまわないように・・・
誰にでも理解できたり…圧倒的に支持される商品が存在すれば、高品質や安心といった曖昧な表現は使いません。
また、葬儀業界に限らず「追加費用なし」や「コミコミ価格」など…と表記し、小さい文字で「ただし…〇〇の場合は例外です」は、定番の表記方法です。
特に…お葬式のような、時間が限られている場合…このようなパッと見のイメージに反応してしまいがちになります。
「迷っている時間がないから…よく解らないけど、依頼してみよう・・・」
これでは…B層の仲間入りになってしまいます。
事前の見積もり請求は、今は普通です。
お葬式は、その時になってからアクションを起こすのでは遅すぎます。時間が無いので、なんとなく葬儀業者を選んでしまいます。
そうならないよう、少しでも事前にお時間をお使いください。そして、見積金額ではなく…「総額でいくらなのか?」を理解する為に、時間を確保しておく事が大切になります。