家族葬という手段を使い、招く範囲を制限したい…ご遺族様へ

家族葬に関わらず「葬儀に誰を招くのか?」

これは、ご遺族によって、悩むこともあれば…まったく悩まない事もあります。

…ところで、家族葬を選択する理由のNo.1は、ご存知ですか?

家族葬を選ぶ理由No.1は、招く相手がいないから!

家族葬を選ぶ理由として一番に挙がられるのが・・・

「(故人が)もう高齢で、葬儀に呼ぶ人が親族しかいないから…」というシンプルな理由です。

このような状況でしたら、ご家族とご親戚で…だいたい10名~30名の間に落ち着きます。ご近所さんを入れても最大50名ほどでしょう。

ですので、「どんなに招いても…20名くらいかな…?」というのが、今は普通ですし、10名様以下のお葬式も珍しくありません。

招く範囲を制限

ここからが本題ですが・・・

逆に、お招きする方を制限したい時もあるでしょう。その理由として、ご遺族様ならではの「悩み」や「配慮」があるからです。

そこで、家族葬という手段を使い…強制的とまではいきませんが、遠回しに参列を遠慮してもらう事ができます。

家族葬は、とても便利なフレーズです

家族葬という理由を付けると…訃報を知らせつつ…参列を強制しない事ができます。

親戚に訃報を伝えるのは、一般的には礼儀です…

ですが、微妙な関係のご親戚には「遠慮してもらいたい…」または「参列しなくても、いいよ!」と伝えたい場合があります。

そのようなときに使うのが…「家族葬で執り行います」という手段です。

家族葬というワードを都合よく使う

実は…家族葬の定義は曖昧で、参列者が 家族だけでも… 家族+親戚でも… 家族葬になります。

さらに「葬家が家族葬で執り行う…と宣言したら、参列者は参列をしないのがマナー」というのが一般的です。

また「故人の遺志で…」と付け足せば、相手方も理解してくれますし、遠距離の皆様も「それじゃ~、しょうがないね…」とも思ってくれるでしょう。

フォローも考えておくとベターです。

訃報を伝えるだけですと「聞いた以上、参列しない訳にはいかないな~」と思われてしまいます。

ですので、「遠くて大変だから来なくていいよ!」とか「気持ちだけで十分です」というニュアンスの言葉も一緒に伝えたほうがベターです。

 ちょっと固そうな相手なら・・・

例えば…「故人の遺志で…家族葬(家族だけ)で送ろうと思いますが、いかがでしょうか?」とお伺いを立てておけば「それじゃ、今回は遠慮しておきましょう…」となる事もあります。

続柄によっては、参列される場合もありますが「相手に選択権を持たせ尊重してあげる…」というのも1つの手になります。

他には、話しやすい兄弟や子供などの血族を間に挟み、間接的に伝えてもらっても良いでしょう。それでも参列したい…という事でしたら、無理に断らず招いていただければ、後々の関係も崩さずに済みます。

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よくある…遠慮してもらいたいケースも見ていきます。

CASE-01
手間を取らせたくない…

トラブルや人間関係は悪くないけど、微妙な間柄の親族や「わざわざ参列してもらうのも申し訳ない…」と思ってしまう方々はいらっしゃると思います。

例えば・・・遠方の親族や余り付き合いのない姻族関係、お勤めの会社が当てはまります。

そのような間柄ですと…参列の為の交通費や宿泊費、時間の都合など…で、気を遣ってしまったり…遣わせてしまう事が気になってしまうと思います。

❶ 遠方の親族・あまり付き合いのない姻族関係

例えば…ちょっと悩んでしまうのが、兄弟の配偶者の親 や 義理の叔父・叔母さん などです。ご葬家からすると「招く・招かない」で悩むこともあります。

お互いに「空気…読もう!」で、済ます事ができれば良いのですが、考え方や常識が互いに一致するとは限りませんので煩わしく感じます。

 招かれる側としては・・・
  • 自分の立場としては、通夜だけでも良いのか?
  • 自分の夫(嫁)まで、参列しなくてはいけないのか?
  • 自分の両親は、参列しなくてはいけないのか?

などなど「参列する事が常識なのか?」「参列しない事が常識なのか?」迷ってしまう事もありますし、罪悪感を感じずに参列は遠慮したいと思っている事も多いと思います。

このような時は、喪主から「みんな遠いから…家族だけで済ませます…」とか「旦那さんは、無理に連れてこなくていいから…」などと、明確な意思を表示されたほうが親切になります。

❷ 勤めている会社には、参列を辞退して欲しい場合

忌引き休暇を申請時に「近親者(家族葬)で執り行うので、弔問・弔電・香典・供花は辞退します」と申し出れば、会社からのアクションはありません。

ですので、参列される事もありませんし、香典返しを用意する事もありません。

また、勤め先からの香典と弔慰金は別ですので、就労規則に弔慰金などの規定があれば申請していただけます。

CASE-02
個人的な理由・親族間のトラブル

ご遺族様によっては「絶対に…何としても…呼びたくない!」という親族がいる場合もあるでしょう。

「長男VS姉妹」、「子供VS叔母・叔父」などなど・・・その内容も様々でしょうが、葬儀の中心となるのは喪主ですので、血縁や続柄に縛られず喪主の考えを尊重し一番に考えるべきです。

デリケートな問題ですので、これが正解という答えはでませんが、絶対に呼びたくない親族が居れば無理に呼ぶことはありません。

※ 葬儀後に、喪主様や血族様が、生活しにくくならないよう、考えておくことも必要です

絶対に呼びたくない場合は・・・事後報告にするしかありません。

後々、何かしら文句を言われる可能性があるなら、葬儀中でもグダグダと文句を言う可能性があります。

それがモヤモヤの原因になりそうなら、ご葬儀だけでもご遺族の想いのまま執り行うべきでしょう。

CASE-03
費用的な問題

お葬式の費用を負担するのは、香典が有るとはいえ…親戚ではなく葬家(ご自身)です。

兄弟で折半する事もありませんので、葬儀だから…という理由で安易に高額な葬儀を執り行うべきではありません。

さらに、お寺との付き合いが有ればお布施も必要です。葬儀費用とお布施が大きな負担にならなければ、それに越したことはありませんが、どちらかを優先せざる負えないこともあるでしょう。

そのような時も、家族葬を理由に会葬者を絞る事も可能です。

家族だけ5,6名なら返礼品や料理の負担がなくなりますので、それを他の費用に回す事もできます。

また、家族葬という葬儀タイプではなく直葬(火葬式)に切り替える事でも、費用の負担を大幅に軽減できます。

 香典を当てにした葬儀を執り行う事は、絶対にNGです。

香典を頂けば、一時的に葬儀費用へ回せますが、今は…そういう時代でなく、香典で葬儀代は…まかなえません。

長い目で見れば、香典はプラマイ・ゼロです。

現在は、葬儀の規模を小さくし、香典の金額に左右されない葬儀プランを紹介するのが、まともな葬儀業者でしょう。

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いかがだったでしょうか?

「お葬式に、どこまで招くか?」は、ご葬家により大きな悩みとなる事もあります。ご遺族様によっては、何かを選んで…何かを諦める事も必要でしょう。

招く範囲でお困りなら「故人の遺志により家族葬(家族だけ)で執り行わせていただきます。(いただきました。)」というフレーズが大変便利になります。


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