少人数の葬儀なら、自宅で執り行うお葬式(家族葬)もおススメです。

少数で執り行う【家族葬】の自宅バージョンを【自宅葬】などと呼んでいますが、少人数の葬儀が当たり前のようになった現在では、自宅を式場として利用するケースが増えてきました。


今回は…自宅で執り行うお葬式のメリット・デメリットを最近の自宅での葬儀事情をふまえ紹介します。

自宅葬儀の傾向

自宅での家族葬とは、ご自宅を式場として使用するお葬式です。

ですが、昭和の頃とは違い…ご近所の方や会社関係者を招く葬儀ではなくなってきました。自宅を式場として使用する…というより、お部屋にお花の祭壇を飾り付けたい…と考えるご遺族様に支持される傾向があります。

式場ではなく、いつものお部屋…という感覚

最近の自宅葬儀では、「家族と親しい親戚だけで送りだせれば十分です…」というご希望がダントツに多くなっています。

さらに、いかにも…お葬式…という外観ではなく「いつものお部屋にキレイな生花の祭壇を飾りたい…」というご要望が圧倒的です。ですので、葬儀式場で見かける案内看板や白黒の鯨幕も、基本的に使用しません。

「お葬式だけど…お葬式っぽくしたくない…」といった意向やずっと「入院していたから、なるべく普段通りに送りたい…」といったご要望をいただきます。

地域性にもよりますが…昔とは異なり、自宅葬儀は…家族を中心に…弔問客には気を遣わず、普段の生活と変わらない…ささやかで経済的なお葬式となっています。

自宅での家族葬を詳しく解説

昔は、自宅での葬儀が一般的でしたので・・・記憶に残っている皆様も多いのではないでしょうか?

現在では、家族・親戚だけ…の自宅葬儀が多くなっていますので、昔ようにテントを張ったり冬場にはストーブを用意する事もありませんので、快適な葬儀を迎えられます。

※ ご自宅でも多くの会葬者を招く場合は、テントを張って記帳などのスペースを増やす必要があります。

昔とは違う…参列者が少ない自宅葬儀のメリットと特徴を紹介します。

❶ 式場利用料が不要なため、葬儀費用を抑えられる

自宅ですので、もちろん式場利用料は不要です。

お葬式の中で、式場を借りる料金は平均して150,000円ほどになります。

50,000円台の安い式場から300,000円台の高い式場までありますが、やはり式場利用料の負担が無くなるという事は大きなメリットです。

❷ 葬儀の日程を調整しやすい

お葬式は、式場と火葬場の2ヵ所が同時に空いていないと行えません。

特に、冬の時期では「火葬場は空いているけど…式場が空いていない…」という状況が増えますので、自宅を式場として利用する自宅葬儀は、葬儀・火葬の日程を早める事ができます。

ですので、ご永眠から4日、5日待ち…ではなく、2、3日後に行いやすい環境となります。

❸ 今どきの外観や内観で…


昔は、白黒の鯨幕や提灯を飾り、遠くからでもお葬式の雰囲気がありましたが…現在では、そのような飾りはあまり行われず、良い意味で…お葬式の雰囲気はありません。

お部屋の装飾も、お花の祭壇を設置するのみ…という場合が増えています。また、祭壇ではなく…ご遺族様で用意されたご遺品を飾るだけでも良いでしょう。

お葬式だからといって…祭壇を飾れば良い…というものではなく、お部屋のデザインを生かした故人様らしい空間を作っていただけます。

 菩提寺をお持ちの場合は?

お墓を管理している菩提寺をお持ちのご遺族様の場合では、ご自宅での仏式葬儀となる事が多いでしょう。

大きな祭壇は必要ありませんが、お坊さんが利用する仏具の設置スペースが最低限、必要となります。また、お坊さんの控室としてスペースを確保する必要があります。

自宅葬儀をする前に、考える事

ご自宅での葬儀を行う上で、事前に把握していたほうが良い内容をご紹介します。

❶ お棺の通り道(出棺時の事)


自宅葬儀の場合は、病院等からご自宅へ搬送し、当日までご安置されます。

しかし、出棺の際は…ご納棺された状態の故人様をお部屋からお連れしなくてはいけません。ご安置する際は、納棺されていませんので自宅内の細い通路も問題なく移動できますが、ご納棺された状態では、お部屋から外に出られない事態になってしまう可能性があります。

お棺は1.8m以上あります。


お棺の長さは1.8~1.9mほどあります。さらに…お棺を持つ人が前後左右に入りますので、移動できるスペースが制限されてしまいます。

玄関やお部屋の入り口などは、普段の生活では気になりませんが…お棺の出入りでは注意するポイントとなります。

お棺だと…曲がれなくなってしまう場所

■ 階段

■ T字

■ クランク

意外と…このような場所がありますので、私共も事前に確認させていただきます。

※ 玄関から出入りする必要はありません。
お葬式では昔から【逆さ事】という風習がありますので、普段の出入り口を使わず、お部屋から直接…外にお連れしても問題ありません。

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❷ 自宅の片付け・スペース確保

葬儀の内容にもよりますが、仏式葬儀の場合は・・・下記のスペースを作る必要があります。

■ 仏式葬儀の例(6畳)

  • 祭壇&お棺のスペース
  • お坊さんのスペース
  • 参列者のスペース

6畳の場合では…祭壇からお坊さんで、ほぼ…いっぱいとなってしまいます。

ですので、参列者が座わるスペースも考慮すると…8畳以上のスペースが必要です。しかしお部屋の都合もありますので…臨機応変に対応しますので、お部屋の広さは気にされなくても大丈夫です。

お部屋は、どこでも大丈夫です。

祭壇やお棺を設置する場所は、リビングでも個室でも構いません。方角は気にせず、お参りしやすい環境を整える事が大切です。

駐車場の確保

お坊さんやご親戚様が車でいらっしゃる場合は、駐車場を確保する必要もあります。

状況に応じてコインパーキングを探したり車両スペースを確保しなければなりません。

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❸ 精進落とし(会食)の場所や準備

一般的にお葬式の最後には【精進落とし】として会食をされるのですが・・・

  • 食事の用意をするか…? しないか…?
  • 場所は、何処にするか?

など事前に決めなくてはなりません。

少数の葬儀では、香典を辞退する代わりに…食事や香典返しを用意しない事もよくあります。

※ 少人数の場合は…葬儀業者へ依頼するより出前を取ったり、ご遺族様が食事を用意されたほうが経済的です。

 東京都23区内の火葬場では、火葬場内で【精進落とし】が出来ません。

23区内に限りますが…火葬場の9割は、火葬中や火葬後の時間を利用して【精進落とし】をする事ができません。

ですので、ご自宅や、お店を予約しての【精進落とし】となります。

ご自宅でのご用意は私共が手配できますが…お店を予約される場合は、お遺骨を持ち込めるお店が少ないので事前に確認し予約を取っておく必要があります。

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自宅葬儀のポイントをまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?

ご自宅のメリットは、時間をゆっくり使える事と自宅から送り出せる事です。

ご家族だけや10名程度の参列者であれば、ご自宅でもまったく問題ありませんし、無理に大きな祭壇を飾る必要もありません。

いつもと同じ環境で、最後のお別れをしていただくには、ご自宅でのお葬式が一番でしょう。


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