・自宅に安置する直葬にするか…?
・それとも…自宅で行う家族葬にするか…?
この2つのお葬式で共通しているのは…どちらも自宅から送り出せる…という点です。
しかし…「この2つに違いはあるの?」と思われる皆様もいらっしゃると思いますので、その違いを紹介します。
※ 業者によっては自宅で行う家族葬を 自宅葬 などのネーミングで販売しています。
商品自体が違う
まず、直葬 と 家族葬 は、葬儀業者が提供する商品です。
このように、葬儀業者は複数の葬儀プランをラインナップしています。
例えば…直葬を希望されるご遺族様には直葬プランを販売し…家族葬を希望されるご遺族様には家族葬プランを販売します。
※ 直葬プランなどの…商品のネーミングは葬儀業者事に異なります。
直葬プラン と 家族葬プラン の違い
まず、パンフレットや広告上の見た目として、大きな価格の違いがあります。
例えば…直葬の価格が20万と表記されていれば、家族葬の価格は45万ほどとなり、2倍以上の価格の差があります。
さらに、表記された料金で執り行える訳ではなく…+α の追加費用が必要です。表記された価格は、基本プランの料金となりますので、
基本プラン料金 + 追加費用 = 総額 となります。
それぞれの商品・サービスの違い
2倍以上の価格差がありますが、それでは「何の差があるのか?」を紹介します。
❶ 祭壇の有無
大きく異なるのは、祭壇の有無になります。木製でも生花でも…どちらでも選べますが、主流は圧倒的に生花祭壇となります。
❷ 人件費
直葬の場合では、基本的に担当する葬儀スタッフは1名ですが、家族葬の場合は2名×2日間となり、費用の負担が増えます。
❸ 諸経費
直葬と家族葬では、準備にかかる時間や量が後者のほうが大きいですので、その手間賃も価格の差となって反映されます。
特に、価格の差に反映されるのが[❶ 祭壇の有無]と[❷ 人件費]となります。
業者によって細かい商品・サービスは異なりますが、直葬と家族葬の違いは、以上の2点となりドライアイスや骨容器など…は必項なる商品ですので、どちらも付属します。
ですので、ご遺族様からすると…自宅に安置された場合の直葬 と 家族葬 では…[❶ 祭壇の有無]しか違いを感じられないでしょう。
お坊さんを招くか?…招かないか…?
また、直葬(火葬式)では、祭壇を飾ったり、お坊さん用の仏具を用意する事はありません。
ですので「自宅でお坊さんに読経をお願いしたい!」という場合は、家族葬の料金が適用され、祭壇も付属されます。
しかし「お坊さんは不要です。」や「お坊さんの読経は火葬場に着いた時だけで結構です。」という場合は、直葬(火葬式)が適用されます。
直葬に、祭壇だけ…単品で注文する事は可能なのか?
例えば…下記のようなオーダーは可能なのか?
直葬(25万円)+ 花祭壇(10万円)= 合計(35万円)
このような販売の仕方をするかどうかは…その業者の運営方針により異なります。それは、直葬 より 家族葬 として販売したほうが利益が良いからです。
ですので…「祭壇が欲しいなら…家族葬を選ぶしかない…」という葬儀業者がほとんどでしょう。
裁量権を持った葬儀担当者なら融通を利かせる事ができますが、一般営業マンでは勝手に葬儀プランの内容を変更する事はできないからです。
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いかがだったでしょうか?
ご自宅にご安置された場合、直葬(火葬式)または 家族葬 で迷われる事があるかもしれません。
その場合、下記のご要望があれば…家族葬になります。(※ 家族葬プランを購入するしかありません。)
- 祭壇をお部屋に飾りたい
- お坊さんを自宅に招いて読経をお願いしたい。
葬儀費用も 直葬(火葬式)と 家族葬 では倍以上の価格差となりますので、ゆっくりと考える必要があります。
また、柔軟な葬儀プランを提供できる葬儀業者を見つけておく事も最高のお葬式を執り行う手段の1つとなります。